◆善行寺 豆知識◆
お内仏の荘厳

 お内仏の以前の形は、床の間の中央にご本尊をかけ、その前の中央に香炉、その向って左に花をいけ、右にローソク台をかざって、礼拝しました。
それが、お内仏として別にうやまわれるようになり、床の間は書画をかざるように変化したわけで、それでも香炉、生け花がそこに残っています。

 お内仏の置き場所は、礼拝の心にかなった、家庭の精神生活の中心として、ふさわしい場所を選んで下さい。本来は、東向きにお仏壇を置くのが正しいのですが、建物の都合上できない時は、礼拝するにふさわしい場所でさえあればよいのです。

 お内仏は、家具の一つではありません。
その荘厳の仕方は、それぞれ勝手な、違った荘厳の仕方ではいけません。
正しく定められた、形式にかなったおかざりをしましょう。
お内仏の形式の違うのをお持ちの方、他の仏具をお持ちの方は、正しい荘厳の仕方をお寺にご相談下さい。
真宗大谷派 善行寺


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●[1]本 尊(ほんぞん)−阿弥陀如来(あみだにょらい)
○[2]脇 掛(わきがけ)右−「帰命尽十方無碍光如来」(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)
(十字名号)または親鸞聖人の御影

○[3]脇 掛(わきがけ)左−「南無不可思議光如来」(なむふかしぎこうにょらい)
(九字名号)または蓮如上人の御影

○[4]法名軸(ほうみょうじく)−お内仏の左右側面に掛ける。位牌は用いない。
○[5]法名軸(ほうみょうじく)−総法名軸。先祖代々の法名を記載する。
○[6]宮 殿(くうでん)−須弥壇に阿弥陀如来を安置する仏殿。
○[7]金灯籠(きんとうろう)−本尊がよく拝めるように灯す。
○[8]須弥壇(しゅみだん)−本尊を安置する壇。
○[9]上 卓(うわじょく)−須弥壇の上に置く卓。
●[10]華 瓶(けびょう)−水を備える器。樒(しきみ)[代用:青葉]をさす。
○[11]火舎香炉(かしゃごうろ)−焼香をするもの。使用するときは、炭火を入れて、
これに沈香・五種香[香木をけずったもの]を焼香する。

○[12]前 卓(まえじょく)−須弥壇の前に置く卓。
●[13]花 瓶(かひん)−生花を用い、松や檜などを真にして、四季折々の花をさす。
○[14]土香炉(どごうろ)−毎日のお勤めの前に燃香[線香をたく]する。
線香は立てず、適当な長さに折り、横にしてたく。

●[15]鶴 亀<燭台>(つるかめしょくだい)−平常時は朱の木蝋を立てておく。
○[16]木 蝋(もくろう)−朱塗りの木製のろうそく。
○[17]輪 灯(りんとう)−お勤めの時に灯明を灯す。
○[18]御文箱(おふみばこ)−蓮人上人の御文[お手紙]をおさめる箱。
○[19]御経卓<和讃卓>(おきょうじょく<わさんじょく>)−勤行本(ごんぎょうぼん)経本を置く卓。
●[20] 鈴(りん)−お勤め時に使用する。
○[21]鈴 台(りんだい)
○[22] 撥(ばち)−鈴(りん)を打つもの。お勤めの時以外は鈴の中に入れ、
手前にたてかけておさめておく。

◆その他
●打敷(うちしき) ●お仏飯 ●お内仏の掃除 ●平常のおつとめ


■御本尊は本山からお受けしましょう。ご相談は最寄のお寺まで。


◆真宗大谷派で用いるローソクは
 白蝋−平常、中陰(初七日から七七日まで)  
朱蝋−年忌法要、報恩講





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